先日、娘が所属する一輪車チームの監督が、子どもたちにあるご質問をされました。
「皆さんは、なぜ一輪車を頑張って続けているの？」
答えに悩む子どもたち。
家族が応援してくれるから？
上手くなりたいから？
本番での演技を成功させるため？
みんなと心を一つにして演技をするため？
子どもたちの意見を聞きながら、私だったら何と答えるかな…と自分に置き換えて考えていました。
というのも…
教員からトレーナーに転職という、一風変わった経歴を持つ私。
来月、犬寺子屋開業1周年を迎えるというこの時期になり、
「なぜトレーナーになろうと思ったんですか？」
というご質問を、お客様をはじめ様々な方からいただく機会が増えたのですが、その度に、
ワンちゃんのために
お客様のために
私自身の過去の失敗から
今まで色々と格好つけてお答えしてきたんですね。
もちろんその言葉に嘘はなく、どれも理由の一つではあるのです。
子どもたちも、いろいろある理由の中から一つを選び答えたのだろうと思います。
子どもたちの意見に「なるほど、どの気持ちも大切だね」と監督。
そして、このように続けられました。
「いろいろ理由はあっても、みんな一輪車が好きだから。だから厳しい練習も続けることができる。違うかな？」
好きだから。という純粋な気持ちから。
子ども園の年中さんの頃から一輪車に親しんでいる子どもたち。
きっと初めはみんな「好きだから」からスタートしたんですよね。
でも、年齢や経験を重ねる毎に、壁にぶつかったりプレッシャーに押しつぶされそうになったり…。
「好きだから」だけではやっていけない時もあります。
私がトレーナーとして頑張りたいと思った理由も、一輪車を頑張る子どもたちと同じだなぁ…と気付かされました。
犬が、好きだから。
おそらく、馬鹿みたいに好きだから。
気持ちだけでやっていけるほど甘いものではありませんが、「好き」でなければこんなに熱中してしまうことはなかったでしょう。
私の最強の武器であり、原点でもある「犬が好き」という気持ち。
「なぜトレーナーになろうと思ったんですか？」
この質問には、これからは当たり前すぎる回答をしたいと思います。
「犬が、好きだから！」
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