ありのままで

22年前の夏、当時飼っていた犬を殺処分というかたちで失ったことは、以前ブログにも書きました。

その原因は犬のしつけを怠った飼い主の責任だという後悔はずっと消えず、大人になり柴犬を飼ったときには、しつけ本を読み漁り、自分で頑張ろうと必死でした。

しかし、自力ではイマイチうまくいかず、プロの訓練士、トレーナーの勉強会にも積極的に足を運びました。

良く言えばしつけに熱心な飼い主だったかもしれませんが、今思い返すと「〇〇ができるようになった!」という形に満足していただけで、本来もつ犬の習性や心理状態などまるで理解していなかったように思います。…猛反省。

過去の私のように、しつけに熱心になりすぎる必要はありません。

しかし、家庭犬として人間社会で暮らす以上、しつけを全くしないのは飼い主として無責任だと思いますし、周囲の人々(特に犬が苦手な方)への配慮が欠けていると思います。

犬が大好きな私だって、マナーの悪い犬は正直可愛いとは思いません。見た目ではなく態度が、です。

ニコニコ♪

自分が飼い主として経験した失敗やプロの訓練士やトレーナーから学んだことを糧にして、私自身はワンちゃんにどのようなしつけや訓練をしていきたいのか。

悩み抜いた結果、辿りついた答えはごくシンプルで当たり前のことでした。

「その子のもつありのままの姿を大切にしながら、ワンちゃん自身が家庭犬として望ましい振る舞いが自然にできるようになること」

そのためには、教えて誉めることはもちろん、いけないことをしたときにきちんと叱ることは必須です。

短期間での詰め込み教育もワンちゃんにとっては負担でしかなく、意味のあるものではないと考えます。

経験したことを犬に頭の中で整理してもらいながら、日々の積み重ねにより定着させていきますので、ワンちゃんによっては、卒業までの期間がどうしても長くなる子もいます。

その分「トレーナーの言うことは聞くけど飼い主の言うことは聞かない」などと裏表のある態度をとるようなワンちゃんになってしまうようなトレーニングはいたしません。この迷信は覆してみせます!!(`・∀・´)

「ありのままで」という意味では、問題行動改善を目的とした去勢や犬歯カット、薬物の使用には反対です。不自然すぎるうえに、犬のためになるとは思えない。

犬寺子屋では、〇〇流、〇〇式などという一つの方法にこだわらず、トレーナーの自己満足のしつけや訓練にならないよう、日々目の前のワンちゃんと向き合っています。

昔はハウスが大嫌いだったけど
今は安心できる場所に♪