20数年前、父が突然我が家に連れてきた愛犬。
離乳直後のふわふわコロコロの子犬の時期から、愛情をかけ大切に育てたつもりだった愛犬。
いつからか家族を咬むようになり、幼かった妹を大怪我させたことがきっかけで、飼い主の飼育放棄というかたちで殺処分されてしまった愛犬。
享年2歳半。
7月下旬…今年もまた、そろそろ彼の命日。
柴犬風の、とても可愛い子だったんですよ😌
20数年経っても、彼を想わない日はありません。
ずっと、彼は家族全員を咬んだ!と記憶していたのですが…
先日、一人だけ咬まれたことのない家族がいたことに、ふと気付きました。
大の動物嫌いで、犬を飼うことに最後まで全力で反対していた母です。
私は犬のことは一切知りませんからね!と、最初にしっかりと約束させられました。
彼を我が家に連れてきた父は、しつけはおろか、お世話も全て他人任せ。
「お前ら犬好きじゃろう?世話してやれ。」といった調子。
そんなこんなで、普段一番一緒にいて、可愛いがっていたのは、間違いなく私たちきょうだいでした。
しかし、私たち子どもと父は、リードを付け外ししようとしては唸られ、エサの食器を持って油断していると飛びかかられ咬まれる始末。
咬まれるのを回避するために、弟や妹に注意を向けさせ、その間に素早く食器を置く!…などという、おバカな連携プレーを必死でやったりしていました😨
今思えば、彼のためにならない事しかしていなかったんですね。無知は本当に罪です。
とはいえ、私は当時高校生。平日なんて、犬に割ける時間はほとんどありません。
日常のお世話、通院、看病…
子どもたちも父もいない日中、誰よりも一番手をかけてくれていたのは母でした。
「嫌いと言っても、普通は情がわくでしょう?」
いつもそのように言っていたのを覚えています。
特別可愛がったりこそしませんでしたが、彼が生きるために不可欠な部分は、ほとんど母がしていたようなものです。
触られるのが嫌いだった彼に、必要以上に触ることをしなかった母が咬まれなかったのも当然。
私たちは、彼の「触るな!」というメッセージさえ理解できていなかった…
可愛いから触りたい!愛情を伝えたい!という自分のエゴにより、犬の気持ちに鈍感だったなぁと…彼を失って20数年経ち初めて気付かされました。
彼は自分の命を犠牲にして、多くのことを私に教えてくれました。
犬のもつ本能、プラスの面とマイナスの面。
愛情だけではどうにもできない部分もあるということ。
そして、どんなに犬に愛情を与えることができても、子どもでは何の責任も取れないことを。
当時、飼い主としての資格すらない子どもだった私の「お願いだから保健所に連れて行かないで」の声は、大人には全く届かなかった。
今でも、その時の悔しさと無念な気持ちは忘れることができません。
犬を飼うことの責任は、どんな場合でも大人が背負うことになります。
大人である自分が飼いきれる自信があるのか
万が一飼いきれなくなったときにはどうするか
大人が飼い主としての責任と覚悟をもつとともに、いずれ大人になるお子さんたちにも大切な事として伝えていただければ幸いです。
犬に限らず、どんな動物を迎えるときにも、生き物を飼う責任は同じですよね。
飼育放棄、殺処分という悲しい選択肢を取られる動物たちが、少しでも減りますように…
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