犬は可愛い。咬まれても怖くない。
または
犬に関わる仕事をしているのだから、咬まれることは当たり前。
そのような気持ちで犬に関わることは、プロとして失格だと私は思っています。
犬は可愛いだけのぬいぐるみではありません。
立派な牙をもった生き物です。
今まで咬んだ事がない子でも、この先絶対咬まない保証はありません。
犬に咬ませてしまうということは、犬に悪い経験を積ませてしまうということ。
犬のことを大切に考えるならば、犬に咬まれても構わないという自分本位の発想には、まずなりません。
自分が大怪我をしてしまえば、お客様にもご迷惑をおかけしてしまいます。
また、咬む子だと事前にわかっている子なら、最初から無防備に近づくような事は控えるべきです。
触ることにこだわり咬まれてしまっては、本末転倒。
そんな時には、できることをしながら忍耐強く待ち、前進させるタイミングを計るのもプロの仕事です。
犬は可愛い一面も危険な一面ももつ生き物。
目の前の子がどんな特性をもった子なのかを正確に把握し、過剰に怖がらず油断せず関わることが大切だと考えます。
まだまだ終息の兆しが感じられない新型コロナウィルスの脅威。
我が子がお世話になっている子ども園からの「正しく怖がることを大切に、できることを」とのお便りから、自分の仕事を振り返った一日でした。