テストでいい点を取ったら○円あげるよ。
成績が良かったら欲しいもの買ってあげるよ。
だからお勉強頑張って!!
お子様のためにという親心で、このような言葉をかけられた経験はありませんか?
やる気を引き出すためのきっかけとしてその子にとって有効ならば、最初のうちはアリなのかもしれません。
しかし、学年が上がるにつれて。
要求してくる金額やモノが高額になってきたら、どうしますか?
小1では100円で頑張ってくれても、高3で100円ではおそらく頑張ってはくれませんよね。
これは本気で勉強しなければ自分が困る!と、お子様ご本人が自覚しない限り、まず真剣にはならないでしょう。
子どもも犬も、日々、心身ともに成長しています。
その過程で、目の前の相手に対し、どこまで自分の要求が通るかを試しています。
賢い子ほど、あの手この手で駆け引きをしてきます。
自分にとって得になること、やらないと損することは、自ら行動するようになります。
犬は特に、感情よりも損得で自分のとる行動を決める生き物です。
大好きな飼い主さんが困っているからやめよう…と考える犬は、ほぼいません。
ある行動をとった時、よほど自分が物凄く不利益を被り損をした!と感じなければ、その行動をやめることはなかなか難しいでしょう。
私を含め、飼い主さんも親御さんも学校の先生もトレーナーも、日々試されています。
賢い子ほど、人をよく見ています。
自分目線の感覚だけで関わるのではなく、相手が自分の言動をどのように捉えるかという事を、常に意識して関わることが大切だと感じます。