先日、お預かりトレーニング中のワンちゃん達とは初対面のお客様がいらっしゃるという機会がありました。
半年前には、人に対する恐怖から、ケージがオシッコ&ウンチの海となりガタガタ震えていた、写真奥の黒いワンちゃん。
普段は食いしん坊なのに、こんな時には大好きなオヤツも目に入らないほどのパニックになってしまう子でした。
今回は、警戒心から多少吠え、オシッコ&ウンチが少し出てしまったものの、パニックになりながらもこちらの指示で伏せて落ち着く事ができました。
すごい!成長したやん!!(*´ω`*)
(吠えは望ましい行動ではありませんが、初めは吠えることも出来ないくらい人を怖がっていた子ですので、今は少し大目に見ています。)
怖がりのワンちゃんに限らず、どの子にもパニックの状態に陥るような出来事は起こり得ます。
どんな時にも、飼い主さんの指示を冷静に聞けるようにトレーニングをしておくことは、命を守るためにとても大切な事だと私は考えます。
災害時に限らず、日常生活における突発的な事故を防ぐためにも。
一つの方法として、どんな時でも「オヤツ>本能」であるワンちゃんなら、オヤツを使ってのトレーニングも有効かもしれません。
しかし、いざというときにオヤツがすぐ手元にあるとは限りませんし、オヤツが好きすぎて激しく興奮するような子だと逆効果になる事もあります。
そして、世の中には「オヤツ<本能」である子もいます。
このような子には、オヤツはトレーニングの手段として使えません。飼い主さんが大好きなオヤツを探しているうちに、犬はどんどん成長していきます。
(うちの柴がまさにこのタイプで、苦労しました。今でもオヤツタイプのフィラリアのお薬も警戒します…泣)
いろんな個性をもつワンちゃんがいて、生きていればいろんな出来事に遭遇します。
飼い主さん以外の人や、他所のワンちゃんとかかわる機会も、当然あります。
オヤツが大好きな子であっても「非常時やパニックになった時には、オヤツよりも本能が勝つかも?」と様々な事態を想定してトレーニングをしておくことで、二重の備えができると更に安心ですよね(^^)