冷たい雨が降る毎に秋の深まりを感じる今日この頃。
12月にある娘のピアノの発表会で親子で連弾という試練を課せられ、夜な夜な消音モードでピアノ練習に励んでおります犬寺子屋です。
こんなに真剣に楽譜や鍵盤とにらめっこするのは何年ぶりでしょう!
普段、娘が練習している横からあれこれアドバイスするのは簡単ですが、久しぶりに実際に弾いてみると…「言うは易く行うは難し」。笑
ピアノに限らず何事も、子供に多くのことを求めるならば、まずは自分の姿をお手本をとして子供に見せなければなりません。m(_ _)m
「やってみせ 言って聞かせてさせてみて 誉めてやらねば 人は動かじ (山本五十六)」…ということですね。
これは、子育てや仕事など何事においても言える、基本中の基本の考え方ではないでしょうか。
トレーナーや訓練士がワンちゃんとの関わり方やしつけ方を飼い主さんにアドバイスさせていただくときも、例外ではないと私は思っています。
私が飼い主の立場からプロを厳しく見極めたポイントの一つは「愛犬のリードを持ってお手本を見せてくれるかどうか」ということ。
自らリードを持たなければ目の前のワンちゃんの状態を正確に把握できません。
リードを持てない程の危険なオーラを出しているワンちゃんの場合には、現在のその子にとって必要なトレーニングの内容や方法を、自分が請け負うことができるかどうかも含めて飼い主さんに伝える必要があります。
当然、飼い主さんの安全確保が一番です。
もし「飼い主がしなければ意味がない」とプロに言われたら、「では、まずお手本を見せてください」とリードを渡してしまいましょう。
犬を見ただけでリードを持つこともせず、口だけでアドバイスするだけなら誰でも簡単にできるんです。
きちんとお手本を見せてくれるなら、誠意のあるプロだと思います。
何年もしつけ教室に通っていたり、プロに指導してもらったりしているけど、本当に良くなっているの?大丈夫??…という疑問が生まれたとき。
飼い主さんには、他のトレーナーや訓練士にセカンドオピニオンを依頼する権利があると、私は一飼い主の頃からずっと思っています。
飼い主さんが、トレーナーや訓練士に遠慮する必要はありません。大切な愛犬の事ですから!!
獣医さんや人のお医者さんを選ぶのと同じです。トレーナーや訓練士にもそれぞれ専門分野、得意分野があります。
確かに犬のしつけや訓練は時間がかかるものですが、何の見通しもなくただダラダラと続ければ良いというものではありません。
できるだけ多くの信頼できるプロに愛犬を見てもらい、その子に一番合ったトレーニング方法を提案してくれる方を、飼い主さん自身がしっかりと見極めてください。
*ワンちゃんと過ごせる時間には限りがあり、しつけや訓練にかかる費用は、決して安くはありません。
私自身が一飼い主として愛犬をプロにお願いした経験から、飼い主さんとワンちゃんには無駄な時間とお金をかけてほしくないと心から願います。