「いざという時に備えて 災害時同行避難の準備をしておきましょう!!」シリーズ☆
その② 愛犬の体をどこでもさわることができますか?
私がまだトレーナーを志す前の、一飼い主の頃のお話です。
先住犬の柴犬を迎えて半年後、ご縁があり生後約5ヶ月の元野犬の雑種の子犬を2頭目に迎えました。
柴犬オスに、元野犬のオス。柴犬のほうが大歓迎で受け入れてくれたので良かったものの、今思えば、何とも無茶苦茶な組み合わせ…無知って恐ろしい…(°_°)
その元野犬の子犬が、私以外の家族にとにかく吠えまくり、原因も分からずどのようにしつけをすれば良いのか途方に暮れた時期がありました。
悩んだ末に、ある訓練士さんに相談しました。
「食いしん坊なので、オヤツをあげると食べるのです。でも愛犬と家族の関係は悪化する一方です。どのようにしつけをすれば良いのでしょうか?」
その時に返ってきた訓練士さんの言葉は、当時の私にとってはとても意外なものでした。
「犬にさわることができていますか?さわることができて初めて、しつけや訓練ができるのですよ。」
!!!!!!!!!
私以外の家族は、その子にさわることができていなかったのです。
さわれないということがしつけ以前の問題だという根本的な部分に気付かせてくださったのは、その訓練士さんしかいませんでした。
災害時に限らず、体をさわられることに慣れていないと、日常のお世話をすることさえ難しい場合があります。
必要な医療、トリミングなどを受けられないこともありえますよね。
飼い主さんなら大丈夫!というワンちゃんも、緊急時には必ずしも飼い主さんにお世話をしてもらえるとは限りません。
普段から飼い主さん以外の他人にたくさんさわられる経験をさせ、体のどこでもさわられることが当たり前になるようにしておくと、いざという時のワンちゃんのストレスも飼い主さんの不安もかなり軽くなるのではないでしょうか。
さらに、飼い主さんの手から離れて他人にリードで引かれたりさわられたりする経験を重ねることで、ワンちゃん自身はとても精神的に強くなりますよ!
併せて、リードで引かれること、繋留されること、口輪を装着されることにも慣れさせておきましょう。
愛犬に口輪を装着することに抵抗を感じる飼い主さんもいらっしゃるかと思いますが、必要なときに装着できるようにしておくことは、他者への配慮、思いやりです。
様々な「万が一」に備えておいて、損はありません!