ゼロからは何も学べない

秋の夜長。ガラにもなく読書にはまっている犬寺子屋です!中学生の頃は授業中にマンガをコッソリ熱中して読んでいた、元教師です!笑

私が教師をしていた数年前、全国的な流行りだったのかどうかはわかりませんが、小学校で「算数の時間に教科書を使うのはNG!」という風潮がありました。

教科書の問題を教師が黒板に書き、教科書は閉じさせて子どもに解き方や考え方をノートに自由に書かせる…という授業の仕方です。

理由は「教科書を見ると答えが載っていて、子どもが考えなくなる」んだそうです。

うーむ…本当に??

本当に??

確かに、塾などで既に似た内容を学習している子は、教科書を見なくても「こんなの簡単!」と早々にノートに考えをたくさん書いている。

一方で、塾などに行っておらず、学校で初めて学習する子は「どうしていいかわからない」と言って鉛筆が全く進まない。問題解決の道しるべとして教科書を参考にすることで、「そういうことか!」とやる気が出る子もいます。

経験値がある子と、全くゼロの子。算数に限らず、何事においても差ができるのは当然です。

それに、教科書を見て理解しようとした時点で、子どもは自分の頭で考えていますよね。そして目標が達成できれば一つ経験値が増えたことになります。

最近なかよしのふたり♪

ワンちゃんに何かを学習させたいと考えるときも、同じことが言えます。

成功体験の経験値をゼロから積み上げていくために「教えて、誉める」ことはとても大切です。同時に、我慢することや叱られることも大切な経験です。

人が指示を与え、正しい行動や振る舞いを経験させていくことで、ワンちゃんも段々とわかってくるようになります。

これが、本当に「犬が自分の頭で考えて理解して動く」ということではないでしょうか。

我が家のワンコ達も最初はハウスが嫌いでしたが、最近では人が食事の準備を始めると、自分からハウスに入っていき、好きなことをしながら静かに待っています。

犬だって、日常生活でも常に考えたり空気を読んだりしていますよね。賢いです。

だからこそ、飼い主さんを困らせたりもするのだと思います。笑

こちらは程よい距離感(笑)

何かのサイトかしつけ本だったか忘れましたが、「犬に指示をすると犬が考えなくなるのでNG!」というのを目にした事がありましたが、道しるべもなく経験もゼロの状態から考えろ!!と、犬に求めているような印象を受けました。前述の算数の学習のように。

そのようにして育てると、どんなワンちゃんになるんだろう…

私にはまだまだ未知の世界です。