大切な家族だから

先日、長期お預かりトレーニング中のワンちゃんの飼い主さまから

「オヤツやフード無しでワンちゃんに指示が伝わるって、楽(ラク)ですね!😊」

とのお言葉をいただきました。

「えっ?楽ですか??😳」

と、思わず答えた私。

現在の犬のしつけは、オヤツなどモノを使う方法が主流。

形態として人気があるのは、出張訓練または犬の幼稚園など通学タイプのもの。

それはきっと、多くの飼い主さんがそういった方法を求めていて、そこそこ効果を実感していて、支持しているからだと思うんです。

飼い主さんのニーズに合っているから、主流になる。

しかし、犬寺子屋は、長期お預かりでトレーニングにオヤツは使わないやり方。

決して多くの飼い主さんのニーズに合うものではないということは初めから承知の上なので、まさか、

「楽ですね!😊」

なんてお言葉をいただけるとは、思ってもいなかったんです。

♡イタズラも許されるキラキラの笑顔♡

飼い主さんとお話しながらふと思い出したのは、トレーナーになる前の昔の自分でした。

そういえば、私にも過去に同じ思いをした経験があったなぁ…と。

最初に迎えた柴くんを咬む犬にしないためにと、本やネットで熱心に調べたものの、オヤツに関心が薄い柴くんに使えるオヤツ探しに、まず断念。

1歳半を過ぎ、やっと美味しそうに食べてくれるオヤツを見つけたものの、その頃には「オヤツが好き」と「しつけに使える」は、少し違う気がし始めていました。

そして迎えた2頭目の元野犬の子。

彼は、オヤツもフードもなんでも大好きの食いしん坊。

しかし、野犬特有の人への拒絶は食べ物では克服できるものではなく、いくらオヤツをあげても私以外の家族には触らせず、勢いよく吠えかかる始末。

今思えば「食べ物置いてさっさとあっちに行け!」と、人を追い払っていたんですね。

2頭とも大切な家族なのに、なんだか気持ちがすれ違っている。

オヤツを介してしまうと、コミュニケーションではなく、交換条件付の「取引」になってしまう感覚。

いちいちご褒美がないと日常生活がうまくいかないなんて、なんだか不自然だなぁというモヤモヤ。

オヤツ?しつけ?あーもう無理!めんどくさっ!!

そんな時に偶然知ったのが、「オヤツやフードは使わなくてもしつけは可能」ということ。

実にシンプルで、心がスッと通い合う心地よさを感じました。

そんな過去を経てたどり着いたのが…

犬を人の都合で動かしたいだけの「所有物」だと考えるならば、取引でいいとお互いに割り切ればいい。

でも、愛犬を大切な家族だと考えるならば、やっぱり私は純粋に心のやりとりをしたい。犬とのコミュニケーションを楽しみたい。

現在の犬寺子屋はこの考え方がベースになっていることを、飼い主さんに改めて思い出させていただきました。

*飼い主さま、ありがとうございました♪

昔は顔を見れば吠えていたお父さん。
今では「撫でて〜」♡

誤解しないでいただきたいのは…

例えば、トレーニングにオヤツを使わないと言うと「オヤツ自体を否定している!」と思われがちなのですが、決してそんなことはありません。

使い方次第で、取引になるか、コミュニケーションになるか、ワンちゃん側の気持ちの差は人が思う以上に大きいよね…という事です。

同じ使うなら、素敵なコミュニケーションとなる方法として使いたくないですか?

愛犬は、所有物ではなく、大切な家族ですから😊

生まれて初めてリードで歩いた彼。
笑顔でお散歩に行くのが目標♪

今まで試した方法では難しかった…というワンちゃん、大歓迎です!😃✨

*写真と本文のワンちゃんは関係ありません。

*犬寺子屋では、飼い主さまより写真の掲載許可を得て、ブログ・SNS等に使用させていただいております。

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